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同じフロアにいる女の子が足を骨折したということで休んでいるんですが、踵を骨折しているという話をすると、面白いくらいにみんな「踵落としでも決めたの?」と言うので笑えます(笑)
かくいう私もその話を聞いた時、同じことを言って笑われました(笑)
前の職場の後輩で、既に三十路超えてる子なんですが、やっぱり老化を侮っちゃいけないなあとしみじみ思います。
うちの課長も子供の相手をしていたら腰を痛めたらしく、おじいちゃんみたいな変な格好で歩いていました(笑)
「こんなヤワじゃなかったんだけどなあ」とぼやいていたんですが、三十路超えた体を甘く見ちゃいけないよ。
私はそこまではっきり感じることはないですけど、でもやっぱり体力は無くなったかなあと思いますしね。
しかし私よりも年上の同僚に言わせると、「35過ぎるともっとガクッとくるから」ということなので今からドキドキしています(笑)
そんなこんなでこんばんは。
今日は帰ったら家にコタツが出ていてビックリしました。
確かに急に寒くはなったけどコタツはいくらなんでもまだ早いだろうよと思いつつ、窓を開けてアイス食べていた私はそれはそれでおかしいんだろうなと思いますがそこは気にしない(笑)
そんなことより今日もネタがありません。
あんまりネタがないので何か一昨年くらいから打ちかけになっているチカナリでも。
昔の私なら、このくらいの長さのお話なんかちょちょいのちょいだったんですけどねえ…。
いつまで経っても日の目を見ない感じがするので冒頭をちょろっとだけ。




-----織田信長滅却より数ヶ月後、四国、土佐。


眼下に拡がる雄大な香長平野を見下ろしながら、元就は半刻ばかり前に久方ぶりに見た男の顔を思い出していた。
数多の下臣や民達に迎えられ、浦戸の港に降り立ったその男、長曽我部元親は、馬上に元就の姿を見つけるなり、まるで彼に似つかわしくない柔和な笑みを清閑な顔に浮かべて見せた。
何の衒いも無く、いっそ無防備とも言えるその表情に、平静でいられなかったのは元就のほうだった。
奥州への船旅に出る前よりも僅かに焼けた肌を惜し気もなく晒し、閨のそれを思い出すような甘やかな笑みと、
「よぉ、毛利」
耳朶を震わすしゃがれた低い声に名を呼ばれ、そうして潮の香りにに混じった肌の匂いを鼻腔に感じた瞬間、早鐘のように打ち始めた胸の痛みに耐えられず、気付けば無意識の内に手綱を強く引いて跨がった葦毛の馬の鼻先を翻していた。
そうしてその後は、ただの一度も馬脚を止めることなく、この岡農城まで一気に駆け抜けて来たのだった。
共の者も遅れを取る程の疾走ぶりに、今も酷く馬の息が乱れたままでいる。
手荒い扱いに慣れている戦馬でも、流石に水さえも与えずに走らせることは酷ではあったが、今の元就にそれを慮ることは出来なかった。
鼻を鳴らしながら振るう首筋を決して労るわけではなくおざなりに撫でながら、射るような視線を馬上から眼下に向けたまま、ただひたすらに元就は男のことを考えていた。
そうして漸く背後から聞こえてきた蹄の音に僅かな期待を持って振り返った後、そこに現れた顔が求めていた男ではなく、疲弊の色も露な下臣のものであったことに落胆を隠せずにはいられなかった。
「元就様…っ」
息を切らしながら自分を呼ぶ声に、しかし元就は視線を向けることなく再び強く手綱を引くと、今度もまた容赦ない蹴りを馬腹に入れてその場を後にした。
流れる緑豊かな岡農の景色すらまるで視界に入らない。
……気がすかぬ。
そうして胸の内に渦巻く感情に苛立ちを隠せない己がもどかしくなる。
だがそれは自問せずとも既に分かりきった答だった。
顔を合わせるなり身を翻した自分を、すぐに追ってくるものと心の何処がでそう思っていたのだ。
長旅を終えて湊に着いたばかりである上に、まがりなりにも君主である男が多くの下臣を残してそのような軽率な行動をするわけがないと分かっていながら、それでも期待を隠せなかった己の浅はかさと身勝手ぶりに、ただただ自嘲が零れるばかりだった。


打てば打つほど毛利が乙女でどうしようかと思ったりしたりしなかったり(笑)
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