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陳情令33話。
結局32話は一度も見返すことなく終わりました。
なるほど、こうして1話の冒頭に戻るわけですね……。
陰虎符を奪い合う、結局は私利私欲にまみれた者たちの醜い争いは最早嘲笑うしかないでしょう。
それにしてもあああ……思っていた以上に魏嬰の死が辛過ぎます……。
自ら身を投げたとは……。
最後の最後、全ての人が自分を恨んで憎んでいるような状況で藍湛だけが自分を救おうとしてくれたのなら、それは魏嬰にとって救いだったのかもしれませんね。
そして自分の目の前で自ら身を投げる魏嬰を救えなかった藍湛の気持ちを考えたら……。
掴んでいた手を振り払われた藍湛の絶望はいかほどだったか……。
16年、悔恨の日々だったでしょう。
と、冒頭から号泣しそうになったらいきなり16年後に飛んで心底驚きました。
あまりに急展開過ぎてひっくり返りそうになりました。
驚き過ぎて涙が引っ込んだ。
いや本当にビックリ。
もうちょっと余韻を感じさせてくれないだろうか…。
あと3秒くらいの暗転は必要だったと思います。
そういうところですよ、中国ドラマ。
情緒!
そこはさて置き、16年後の再開は静かなものでした。
原作での雲深不知処に連れて行かれる際のドタバタが好きなのですが、確かにBL要素を抜いたらあのくだりは入れられないですものね。
でも素敵な繋げ方だなと思いました。
やっぱり陳情令の方が魂の繋がりというか精神的な深いところでの繋がりを描いているので、見ていてきゅっと切なくなることがあります。
魏嬰を連れ帰って静室の自分の寝床に横たわらせた際、藍湛はきっと長い間ずっと魏嬰を見つめていたのだろうなと思います。
ただただずっと静かに魏嬰の顔を見つめ、魏嬰の頬の温もりを手のひらに感じていたのかなと。
16年前に目の前でいなくなった友が今目の前にいて生きている。
そう思ったら感慨もひとしおでしょう。
魏嬰が雲深不知処を歩きながら座学時代を思い出すシーンもぐっときました。
そして冷泉。
昔のように走り回るのではなくゆっくりと歩く魏嬰の姿が何となく切ない。
藍湛の背中の傷や胸の焼きごての痕を見て驚愕する魏嬰。
3年も傷に苛ませれて外に出ることすら出来なかった苦しさとは一体……。
それでも目の前で魏嬰を失った苦しさよりは、という日々だったのでしょうね。
いやそれにしても本当にとにかく急展開過ぎてビックリもビックリです。 
壮大な歴史スペクタクル涙の地獄絵図不夜天から、仙子を見て漫画のように逃げる魏嬰のコメディと、あまりの温度差に本当に同じドラマかしらと未だに変な気分です。
振れ幅が大き過ぎ。
ところで藍湛の戦う姿がカッコいい。
足技も使うところが普段の雅やかな姿と違って荒々しくて素敵です。
打って変わって静室での冠を外した少しラフな姿もまた良い。
ただどうしても筍の穂先が無いと物足りなさを感じてしまいます。
16年後の藍湛は後ろに16年前の冠も付けていると見て気になっていたのですが、設定資料集にもそう書いてありました。
中国語でも何となく読めるのだから漢字って凄い。
そもそも漢字の元が中国ですから語感が似ている言葉もたまにありますね。
さて、これからは暫く冒険譚なので苦しみを感じることなく見ることが出来ます。
明日も楽しみ♪
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