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昨夜からこっち、溜まっていたBL小説を読みまくっていました。
と言っても睡眠もしっかり取っていたのであまり進んでいないんですが、それでも最近の私にはハイペースの4冊です。
その中で特に気に入ったのが、椎崎夕「スペアの恋」。
なかなか分厚くて読み応えも充分。
初めての作家さんだったんですが、まだまだ素敵な作家さんはいっぱいいるんだなあとしみじみ思った次第です。
小さい子供が出てくるお話ので、そういった父子ものが好きな方にはお勧めです。
わけありで引越しを繰り返し、在宅勤務のSEの俊が、仕事明けに玄関を出るなり倒れたところを、隣人の父子に助けられたところからお話は始まります。
飄々とした俊と、それに懐く子供、そして冷たい対応の父親、研一。
とある事件から親しくなって、いろいろとお話は進展していくんですが、これがなかなかどうして、後半の展開にぐいぐいと引き込まれてしまいました。
全体的にどちらかと言えば淡々とした感じではあるんですが、とても丁寧に描かれているのでリアリティがあって感情移入も出来て、おまけに可愛い子供まで出てくるので私は凄く気に入ってしまったお話です。
父子ものでは今までで一番です。
一度読み終わった後、すぐに読み返した本も久しぶり。
受けの俊のわけありの過去が徐々に明かされていくんですが、辛い過去に思わずぎゅっと心臓を鷲掴みにされるような感じでした。
でも最後にはとてもすっきり出来る、読後感のいいお話でもあります。
受けの俊も、攻めの研一も、ちゃらちゃらしたところがまるで無くて、そういったところもすごく好感が持てたのかなあと。
遊び人の話も好きですけど、でもこういう根っこが真面目なキャラというのはすごくほんわりするというか何といいうか、やっぱりいいなあと思います。
受けの俊には、攻めの研一じゃないけど何で?と思うようなところもあるんですが、でもこういうのって理屈じゃどうにもならないんだよなあと思えば納得。
いろいろと辛いことが続く受けなので、研一に幸せにしてもらってね、と思わず応援したくなっちゃうようなお話でした。
本編ではちょっと掴みにくい研一の感情も、おまけで入っている研一視点のお話があるのでそちらで楽しめます。
それにしてもこれに出てくる子供が何といっても可愛い♪
足に抱きついてくるくだりとか、ついつい友人の子供を連想してニマニマしてしまいました。
やっぱり父子ものは素敵です。
もう1冊いいなあと思ったのが、安曇ひかる「背中合わせのキスを」。
こちらは幼馴染もののお話なんですが、学生時代のお話が何ともまあ、甘酸っぱいというか何というか、はるか昔の学生時代を思い出しては二マニマしていました。
何かにつけて張り合う感じが子供っぽくてホントに可愛い♪
まあどちらかというとさらっと読める感じではありますが、爽やかな学生時代のお話が学生好きには堪りませんでした。
あ、ちなみにどちらのお話も当て馬というか間男というか、その手の男が絡んでくるあたり私にはツボなお話でもあります。
そしてどちらも色っぽいシーンはあんまりありませんが、むしろここまでじっくりお話として読める本もなかなかないよなあと新鮮でした。
エロエロも好きですけど、でもやっぱりお話がしっかりしている方が読みかえし率は断然高いんですよね。

何だかいっぺんにいろいろ届いてしまってまだ味読の本が3冊もあるので、今夜もまだまだ読書です。
しかし本ばっかり読んでいると、どうもだるくなるのが困りもの…。
本が読みやすい座り心地のいいソファーでもあればいいんですけどね。
ベッドで読んでいると、だんだん寝体勢になって余計にだるくなるんです。
土日とも引き篭もっていると、だるだるで微妙に食欲までなくなります。
なら動けよ!とお思いの方、ええごもっとも(笑)
でもこれ、眼精疲労からもきていると思うんですけどね。
うーむ、活字ばかり読んでいると目が辛いです。
そんなこんなで今日はこのへんで。
やっぱりBLっていいですよねえ。
まだまだ読んだことの無い作家さんもいっぱいいるので、まだまだ頑張って読んで行きたいと思います!(笑)
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